外国人採用5〜6年で3〜4社の紹介会社を利用。それでも本気度の見極めには課題が残った

 これまでの外国人採用の経験と、紹介会社の利用状況について教えてください。

最初の外国人採用は約5〜6年前、技能実習生としてインドネシア人材を受け入れたのが始まりです。技能実習は1回経験し、その後の特定技能の採用では、これまで3〜4社の紹介会社にお世話になってきました。

複数の紹介会社を使ってきた中で、選考プロセスはどこも似ていて、現地での対面面接やオンライン面接が中心でした。ただ正直なところ、その方法では候補者の本当の姿が見えにくいという課題は、ずっと感じていました。

 具体的に、どんなところに課題を感じていらっしゃいましたか。

一番大きかったのは「本気度」が見えないことです。オンライン面接って、候補者側もある程度回答を準備してきますから、いい答えが返ってくる。でも、それが本当の意思なのか、ただ受かりたい一心の答えなのか、判断が難しい。

もう一つは、採用が決まった後にモチベーションが下がる傾向があることです。職員本人たちも正直に話してくれるのですが、「日本に来るまでよりも、決まるまでの方が熱心に勉強していた」と。来日してしまうと、目の前の仕事に追われて学習が後回しになる。これは現場としては痛手で、対策を打ちたいとずっと考えていました。

新たな選考方法「教育選考」を採用することで、候補者のより深い人物像や「日本で働く理由」を深く知ることができた

 いろはなを知ったきっかけと、選考プロセスでの違いを教えてください。

いろはなさんを知ったのは、自社支援システムを探していたときの検索がきっかけです。そこから人材紹介もされているとのことで、相談するようになりました。

選考プロセスで明確に違ったのが、弊社のこれまでの採用課題に対して新たな採用手法の提案を受け、今回は「教育選考」と呼ばれる面接だけではなく面接後のワークを通して選考をする方法で採用を決めました。一次面接で仮合格を出した後、そこから入国までの間に通訳と連携し日本で働くための講習形式のプログラムを行い、そのプロセスを選考過程に取り入れる。これが本当に画期的でした。

 教育選考では、具体的にどんなところを見ていらっしゃるのですか。

面接だけではなく面接後の講習受講や提出された課題、講習内容の発言や反応を通じて、候補者の人柄、家族構成、なぜ日本で働きたいのかという背景まで、本当に深く知ることができるんです。

一番分かりやすいのは、ワークへの取り組み姿勢ですね。積極的に発言するか、提出物の作成に懸命に取り組めるか――こうした姿勢から「この人は本当に日本で働きたいんだな」と判断できる。逆に、オンライン面接ではきれいに答えていた候補者が、ワーク中の取り組み姿勢で本気度の差が見えてくるケースもあって、選考の精度が一段上がった感覚があります。

作文で本人の考えを書かせる場面もあるのですが、そこで「なぜ介護なのか」「なぜ日本なのか」を自分の言葉で表現してもらえるのも大きい。準備されたオンライン面接の回答とは違って、本人の本心が見えたと感じました。

教育選考で「日本で働く理由」が明確な人材は、入社後の馴染み方が違う

 教育選考を経て採用された方々の、入社後の様子はいかがですか。

まだ来日して間もないので緊張している様子はありますが、引っ込み思案というわけではなく、新しい環境に慣れている最中、という感じですね。先輩のインドネシア人職員と買い物に行く計画を立てるなど、内部のコミュニケーションは自然体で取れています。

教育選考の段階で「日本で働く理由」を自分の言葉で整理してきた人材だからこそ、入社後のスタートがスムーズなのかなと感じています。職員間で国籍や宗教の違いで揉めることもほぼなくて、たまに小さな揉め事があっても話し合いや私への相談で解決できる、非常に雰囲気の良い関係性ができています。

 採用面接の段階で重視している点はありますか。

日本語レベルはもちろんですが、それだけでは判断できない部分が大きいと思っています。教育選考のように複数回会って本人の素顔を見せてもらえると、こちらも自信を持って「採用しよう」と判断できる。これは過去の紹介会社では得られなかった経験です。

ミャンマー情勢下でも、12月面接から6月入国を予定通りに実現

 今回はインドネシア以外の国、ミャンマーからも採用をされたとお聞きしました。

複数国籍の外国人社員がいるため、今回の募集はインドネシアとミャンマーの2国とし、ミャンマーに関しては当初から入国までの日数をインドネシアよりも長く設定、理解をしていました。教育選考の実施については、会社の就業環境や雇用条件の理解は基本としながら面接の場で人材特徴の確認、個人差を伺うことができたため、教育選考は実施せず、面接のみで採用しました。

 入国までのスケジュール感はいかがでしたか。

2025年12月に面接を行い、2026年6月に予定通り入国――この約6ヶ月のスケジュールで進められたのは、本当に大きかったです。

ミャンマーは情勢的にもビザの取得や出国手続きが遅延しがちな国だと聞いており、過去の入国人材も面接をしてから1年近く待機していました。正直なところ「予定通りには進まないかもしれない」という覚悟はしていました。それでも、入国準備も丁寧に進めてくださって、計画した6月入国を遅れなく実現できたんです。

地方の介護現場としては、いつ人材が入ってくるかが見えると、現場の体制構築計画が立てやすい。シフトを組む、教育担当を決める、住居を準備する――どれもスケジュールが読めないと困りますから、ミャンマーからの採用でこれを実現していただけたのは想像以上の価値がありました。

地方の介護現場が求めるのは、日本語力に加えて「日本で働き続ける本気度」

 今後の人材紹介で、いろはなにどんな人材を期待されますか。

日本語能力については、JFT-BasicのA2レベルではなく、JLPTのN3レベルを取得してきてもらえることが望ましいと感じています。A2では漢字を読む力が不足していて、現場で苦労する場面が多いからです。教育選考の段階で日本語の成長ポテンシャルも見てもらえると伺っていますので、そこにも期待しています。

もう一つは、地方で長く働き続ける本気度ですね。私たちのような地方の介護施設では、若者の数も限られていますし、都会に比べれば刺激も少ない。「田舎はお金を貯めながら勉強する時間」というメリットを、ちゃんと理解した上で「それでも日本で長く働きたい」と思える人材を採用したい。

教育選考は、まさにそういう本気度を見極めるための仕組みだと感じています。次の募集のタイミングは来年の春頃の入国を目標に進めていきますが、その際もぜひ教育選考を活用させてもらいたいですね。

 最後に、これから外国人採用を検討される介護事業者の方へメッセージをお願いします。

外国人材の採用で一番難しいのは、書類やオンライン面接だけでは「人」が見えないことだと思います。私たちもそれで苦労してきました。 いろはなさんの教育選考のように、選考プロセスの中で複数回ワークを重ねて、本人の素顔・本気度・日本で働く動機まで見極められる仕組みがあると、採用判断の精度が大きく変わります。地方の介護事業者ほど、一人の採用が現場に与えるインパクトは大きい。だからこそ、こうした仕組みを使いこなしている紹介会社をパートナーに選ぶ価値があると、私は思います。

特定技能人材インタビュー

「思ったより良かった」職員も利用者もみんな優しい。笑顔で働く毎日

 まず、1日のお仕事の流れを教えてください。

早番では、まず申し送りを聞くところから始まります。入居者の方の検温をして、フロアへお越しいただき、お茶やお味噌汁を準備して配膳します。食事の介助では、今のユニットは全介助の方が1名、あとは一部介助か自分で召し上がれる方が多いです。食後は薬の服用を確認して、どのくらい召し上がったかを食事記録としてiPadに入力し、食器を洗います。

その後は排泄のケア(今のユニットでは介助が必要な方が4名)をして、休憩に入ります。午後はお昼の配膳・食事介助・食器洗いのあと、入浴の介助です。入浴は週3回で、見守り・ストレッチャー浴・機械浴と種類が分かれていて、1日に多いときで3名ほど対応します。最後にお風呂の掃除やタオル・ゴミの片付けをして、入浴記録を入力すれば終わりです。

 夜勤も始まったそうですね。

入職して2ヶ月後から夜勤に入っています。今はまだ2人体制で教えてもらっていますが、慣れたら1人で22名を担当する予定です。夜勤は月に3〜4回で、巡視を4回行います。これから1人になったときに、複数のセンサーコールが重なると、どの方から対応するか優先順位を判断するのが一番大変だと思います。

 仕事の中で、楽しい・嬉しいと感じるのはどんなときですか。

利用者の方とお話しする時間が楽しいです。レクリエーションでは、みんなで一緒におやつを作ることもあって、そういう時間がいちばん嬉しいですね。働き始める前に思っていたより、職員の皆さんも利用者の方もとても優しくて、「思ったより良かった」というのが正直な感想です。

 日本語や資格の勉強はどうしていますか。

来年1月の介護福祉士の試験を受ける予定です。YouTubeを見たり、無料の過去問アプリを使ったりして、仕事のあとに毎日30分は勉強するようにしています。休みの日は家の近くのカフェで勉強しています。介護の医療的な専門用語が一番難しいので、まだまだ覚えることがたくさんあります。

 これからの目標を教えてください。

とにかく日本で長く働きたいです。いつか両親を旅行で日本に呼んで、喜ばせたいというのが目標です。

休みの日は、愛知県にいる友人に会いに行ったりもしています。家の近くにスーパーもカフェも駅もあって、生活はとても便利です。

 これから日本で介護の仕事をしたいと考えている人へ、メッセージをお願いします。

最初はやはり大変です。でも、続けていけば必ず成長できると思います。

現場リーダーインタビュー

「ひらがなを振る準備は、いらなかった」現場が驚いた日本語力

 アルファさんと初めて一緒に働いてみて、いかがでしたか。

最初は言葉の面で少し不安があって、漢字は全部ひらがなを振らないと難しいだろうと準備していたんです。でも、実際はそんなことは全くなくて。漢字も読めますし、簡単な漢字なら書ける。普通に教える感覚で、違和感なく仕事を覚えてくれました。本当に優秀ですよ。

 受け入れにあたって、心配していた点はありましたか。

うちのユニットは職員も利用者の方も女性が中心で、そこに男性スタッフが一人入る形だったので、馴染めるかは少し心配していました。でも、実際はすぐに周りと打ち解けて、覚えも早く、利用者さんからの受けもとても良いんです。私のユニットでは初めての外国人スタッフでしたが、安心して任せられています。

施設長インタビュー

「国籍ではなく、福祉をやりたい仲間として」受け入れが、施設の空気を変えた

 もともと外国人採用は考えていなかったそうですね。きっかけを教えてください。

正直なところ、外国人スタッフを採用する予定はありませんでした。日本人だけで現場をカバーできていたので、積極的には考えていなかったんです。ただ、ベトナムで技能実習生の送出し機関を見学する機会があり、そこで感銘を受けまして。周りの法人さんからも「いいですよ」と聞いていたので、本当に困ってから動くのではなく、人手があるうちに受け入れの基盤を作っておくべきだと考えました。ここを逃すと、なかなか手を出しにくくなると感じたんです。

 技能実習ではなく、特定技能を選ばれた理由は。

最初は技能実習と特定技能の違いもよく分からない状態でした。お世話になった監理団体から技能実習で進めようとしていたところ、いろはなの佐々木さんから「特定技能でいい方がいます」とご紹介をいただいて。特定技能の方が普通にフルシフトに入れますし、そちらの方がいいと考えて切り替えました。また、佐々木さんとのご縁で、いろはなにお願いすることになりました。

 現場の受け入れは、スムーズに進みましたか。

リーダークラスには「同じ福祉をやりたいという気持ちを持っている人なら、国籍は関係ない。外国人労働者ではなく、一緒に利用者さんの生活を支える仲間です」と伝えました。面白いもので、むしろ最初に抵抗感を示していた職員ほど、実際に働く姿を見て感動して、「自分ももっと頑張らなきゃ」と態度が変わっていったんです。おかげさまで、悪い方向には一度も転んでいないと思っています。

 紹介された人材について、率直な評価を聞かせてください。

とても満足しています。いろはなさんから紹介していただいた方々は、みなさん本当に優秀で。学習能力が高くて、一度伝えたことは翌日にはきちんと気をつけてくれる。働く意識がとても強いんですね。

独り立ちまで3〜4ヶ月かかると思っていたのが、1〜2ヶ月でほぼできるようになる。前職でしっかり基礎を学んできてくれているので、うちはうちのやり方や考え方を伝えるだけで、柔軟に順応してくれています。

 アルファさんについては、現場からどんな声が届いていますか。

常に笑顔で仕事をしているんです。私が施設をラウンドしているときも、いつもニコニコしていて。利用者さんからも職員からも、とても評判がいいです。実は、以前の職場での経験から「男性はちょっと…」とおっしゃっていた利用者さんもいたのですが、アルファさんと一日接しただけで「とってもいい子ね」と、評価がコロッと変わったんです。性格の良さが、そのまま現場の信頼につながっていると感じます。

 いろはなのサービスについて、評価いただける点はありますか。

私たちが求めているのは、真面目で一生懸命働いてくれる人。いろはなさんは、まさにそういう人物像に合った方を紹介してくれるので、ミスマッチを感じたことがありません。それから、オンライン面接はどうしても、一つ質問すると終わってしまって深掘りしにくいんです。

そこを、面接後にいろはなの担当者が、私たちが聞きそびれた点や確認したい点を本人に深く掘り下げて確認してくれた。これがとても心強かったですね。外国籍の方に貸してくれる住居の確保も当初は本当に困っていたのですが、その点も含めて相談できたのは助かりました。

 最後に、特定技能外国人の採用を検討されている他の事業者の方へ、メッセージをお願いします。

私たちも最初は「オールジャパンで」と、外国人スタッフ無しでやってきました。でも、実際に一緒に働いてみると、福祉に対する心はみんな同じ。利用者さんを支えていこう、思い合っていこうという気持ちは、日本人も外国人も関係なく共通しています。

もし受入れに躊躇っている方がいらっしゃったら、ぜひ、いろはなさんに人材を選定してもらってください。日本人・外国人という区別ではなく、「この仕事をしたい」と思う仲間として迎え入れれば、間違いなく活躍してくれると思います。

施設職員インタビュー

― 外国人材の受け入れが決まった時、どのようなお気持ちでしたか?

元々施設には先輩外国人社員が働いていました(ベトナム人)。職場の中でも外国人と働くこと自体への不安は少なかったですが今回の採用はミャンマー人。国籍が異なることで日本語でのコミュニケーションができるのか、心配な点は多少ありました。

― 実際に一緒に働いてみていかがでしたか?

言葉が難しい時でも、身振り手振りやタブレットを活用して一生懸命伝えようとしてくれます。例えば「咳をする」という言葉がわからなければ、咳の真似をして「これですか?」と確認してくれる。わからないことはすぐに聞いてきてくれるので、現場でもコミュニケーション不足にはならなかったですね。言葉の違いよりも積極的に伝えようとしてくれる気持ちが大事だと思いました。

― 2名同時に採用されたことについてはいかがでしたか?

同じアパートに住んで、仕事以外の日常生活でも相談し合えているようです。日本語の勉強も一緒にできますし、仲間がいることで精神的にも支え合えていると思います。施設に元々いた先輩外国人社員も、同じ外国人という立場で何に困っているかわかるので率先してサポートしてくれています。

― 日本人スタッフとの違いを感じることはありますか?

遠慮をしすぎてしまうなどといった距離感がなく、笑顔で接してくれます。冗談も通じますよ。「今日風が強かったね、自転車で飛ばされなかった?」と聞くと、笑って「飛ばされませんよ!」と返してくれる。日本人の若い方だと本人の捉え方を心配してしまってこちらも遠慮してしまうことがありますが、彼女たちはニコッと笑ってくれるので気軽に声をかけてコミュニケーションを取れています。

― 職場の雰囲気に変化はありましたか?

明るくなりました。毎月のユニット行事では、民族衣装を着てダンスを披露してくれたこともあります。欠勤もなく、雨でも雪でも自転車や徒歩で出勤してくれる真面目さにはとても感心しました。高校の実習生が施設に来た時も一生懸命教えてあげていて、もう先輩として新人指導もできるようになっています。

― 今後の定着に向けて何が必要だと思いますか?

仕事とアパートの往復だけでなく、休日を楽しめる環境があるといいですね。自転車では行ける範囲が限られているので、バイクもしくは車の免許を取って行動範囲が広がると生活もさらに充実してくると思います。まずは本人たちが目指す介護福祉士の取得を目指して、施設全体で応援していきたいです。

特定技能人材インタビュー

アイさん

― 介護の仕事を選んだ理由を教えてください

ミャンマーにいる時から介護の仕事をしたいと思っていました。お年寄りが好きですし、日本でずっと住みたいと思っていたので、介護が一番いいと思って選びました。介護福祉士を取って、できれば日本にずっと住みたいと考えています。

― 仕事で大変だったことはありますか?

認知症の利用者さんの介助が一番大変でした。例えば排泄介助でトイレに行きましょうと言っても「いかん!」と怒られたり、叩かれたりすることもあります。気持ちが悲しい時もありますが、困った時は他の職員に相談して助けてもらっています。みんな優しいです。

― 今できるようになったことは?

最初は先輩と2人で入浴介助をしていましたが、1〜2ヶ月勉強して今は一人でできます。夜勤も一人でできるようになりました。前は2人でやっていた時、次に何をやればいいかわからなかったですが、今は自分で考えて動けます。仕事が見えてきた感じです。

― わからないことがある時はどうしていますか?

みんなタブレットで日本語からミャンマー語に翻訳して教えてくれます。それでもわからない専門用語は、家に帰って携帯で調べています。例えば「嚥下」という言葉がわからなかったので調べたら、「飲み込むこと」だとわかりました。

― これからの目標を教えてください

実務者研修は12月16日に終わりました。3年経ったら介護福祉士を受験したいです。その前にまず日本語のレベルを上げたいので、N3の勉強を頑張ります。休みの日はYouTubeで日常会話を聞いたり、日本語の勉強をしています。

― これから日本で働きたい人へメッセージをお願いします

日本語をもっともっと上手になるように頑張って、日本に来てください。日本語は大事ですから。

セカールさん(ネパール出身)

― 介護の仕事を選んだ理由を教えてください

ネパールにいた時から介護の仕事がしたかったんです。自分は年寄りの方が好きなので。日本で働きたい気持ちもあったのですが日本で働くため、特定技能介護評価試験はネパールで受けられなかった。最初はチャンスのあった農業の仕事で日本に来て、次にビルクリーニングの仕事をしました。でもずっと介護の仕事をしたい気持ちが強く、日本来日後も自分で勉強して試験を受けました。諦めずにチャンスを探していました。

― 地方での暮らしはいかがですか?

長野にいた時より生活費が安いです。野菜や果物も安くて、スーパーも近いので暮らしやすいですね。お米は高いですけど(笑)。前はネパール人の友達と一緒に住んでいたのですが今はネパール人ひとりで暮らす環境。最初はちょっと寂しかったですが、今は慣れました。

私は介護の仕事がしたかったので場所にこだわることはありませんでした。都会で働きたいと話す友人はいるけど自分にとって大事なことは好きな仕事をすること。それが叶って嬉しい気持ちが強いです。これからバイクの免許取得もしたいと思っています。

― 方言など、コミュニケーションで困ったことはありましたか?

最初の1週間は益田弁が全然わかりませんでした。「こんな日本語もあるのか」と思いました(笑)。でも、わからない時は「これどういう意味ですか?」と聞くと、みんな優しく教えてくれました。今はちょっと慣れて、前より分かるようになりました。

― 仕事の面ではいかがですか?

介護実務者研修を12月に修了しました。来月から夜勤も一人でやります。わからない言葉があったらGoogleで調べて、理解できるようにしています。周囲の日本人職員の皆さんが親身になって全部教えてくれるので安心です。 (施設の中のお部屋の名札には、入居者の方の名字の上にふりがな付きのテープが貼られていました)

― これからの目標を教えてください

介護福祉士の資格を取得して日本で長く働きたいと思っています。毎日勉強して、日本語ももっと上手になりたいです。介護の仕事を目指すネパールの人から話を聞きたいと言われることもあって、通訳として手伝うこともあります。日本語も少しずつ上達していると感じます。

― 同じように介護の仕事を目指す外国人へメッセージをお願いします

自分で選んだ仕事なら、一人でも大丈夫です。最初は試験を受けられなくて他の仕事をしましたが、諦めずに勉強して、ちゃんとその仕事になりたいという気持ちがあれば、必ずチャンスは来ます。自分で選んだ好きな仕事だから頑張れます。

すぐ動ける体制をつくるために、自社支援を選んだ

ー 外国人材の受け入れを始められた背景を教えてください。

やはり地方では、介護の仕事を希望する日本人が少なく、人材確保が非常に難しい状況があります。そうした中、2019年頃に特定技能制度が始まり、社長がいち早く着目したことがきっかけでした。

実は、当社は「釧路の介護施設として初めて特定技能人材を受け入れた施設」として、地元の釧路新聞にも掲載されたんです。取り上げられ方も「介護施設としては初の受け入れ」というもので、インタビューも受けました。

ー 最初の受け入れはいつ頃でしたか?

2022年です。本当は2020年に入国予定でしたが、コロナ禍の影響で2年間お待ちいただくことになりました。その間に寮も建設し、ようやく念願の入国が実現しました。フィリピンから11名の方が一度に入国されています。

ー 自社支援に切り替えられたきっかけは何でしたか?

それまでは登録支援機関さんにお願いしていたのですが、遠方に所在していたため、何かあった際にすぐ来ていただくことが難しい状況でした。もし来訪いただく場合も費用がかかってしまいます。

それであれば、自社で支援体制を整えたほうがよいのではないかという話になりました。ちょうど私がその業務を担当するために入社したタイミングでもあったため、自社支援へ切り替えることになりました。

ー 石田さんは前職でも外国人材のケアをされていたんですよね。

はい。前職の建設会社では、ベトナム人の方々の住宅確保をはじめ、必要なものの買い物に同行するなどのサポートを担当していました。次の仕事でもこの分野に携わりたいと思い、こちらに入社しました。

サポートのおかげで大きな戸惑いなく自社支援化を進められた

ー 自社支援を始めて、難しかったことや戸惑われたことはありますか?

特にないんですよね。私はフィリピン人だから、日本人だからと区別することはありません。結局は人と人との関係なので、大事なのは相手を思う気持ちだと思っています。

確かに、申請業務では分からない点もありますが、いろはなさんにサポートしていただいたり、都度相談できたりするので、大きく困ったことはありませんでした。

ー 登録支援機関から自社支援への切り替えで、不安はなかったですか?

不安は特にありませんでした。うちの施設は距離が離れているわけではありませんし、何かあればその日にすぐ行けます。困っている人がいたら、すぐ駆けつけて対応すればいいだけなんです。

国籍に関係なく、それぞれの人柄を見て関わっている

ー 現在は何カ国の方がいらっしゃいますか?

フィリピン、ネパール、ミャンマーの3カ国です。あいけあガーデン春採にはネパールの男性が、あいけあガーデン東陽にはネパールとミャンマーの方が働いています。徐々に多国籍な職場になってきています。

ー 国によって印象の違いはありますか?

フィリピンの方は、明るい方が多い印象です。人数が多かったことも影響しているかもしれません。

ネパールの方はとても真面目ですね。最初は仕事の中で注意する場面もあったようですが、指摘された後はきちんと改善していると聞きました。言われたことに真摯に向き合う姿勢を感じます。

ミャンマーの方もお二人とも真面目で、介護の仕事にしっかり向き合っている印象です。お二人とも女性ということもあってか、細やかな気づきや優しさが随所に見えます。

定着に向けて、日本語力の向上を大切にしている

ー 皆さんの向上心はいかがですか?

とても高いと思います。日本語の勉強にも皆さん前向きに取り組んでいますし、12月にはネパールの方が日本語試験を受けに行っていました。フィリピンの方とも情報交換をしながら、励まし合って頑張っているようです。

どちらの施設でも皆さん仲が良く、国籍を越えて、同じ寮の中でさまざまな情報交換ができています。

ー 定着に向けて、どのような取り組みをされていますか?

やはり、日本語能力の向上が欠かせないと考えています。介護福祉士の資格を取得するためには、実務者研修を受講する必要がありますし、その内容を理解するためにも日本語力が重要です。

日本語をしっかり理解できるように支援していきたいですね。それが介護福祉士の資格取得につながり、結果として長く働いていただけることにつながると考えています。

外国人材の受け入れは、現場を支える現実的な選択

ー 外国人材の受け入れによる効果はいかがですか?

人材確保の面では、本当に大きな助けになっています。もし彼らがいなければ、現場が回らず、利用者様の受け入れをお断りしなければならなかったり、日本人スタッフに無理なシフトを組まざるを得なかったりといった状況が生じてしまいます。

ー 日本人の採用は難しい状況ですか?

説明会などにも参加していますが、若い方が来てくださることはなかなかありません。学生さんが参加していても、介護職のブースには足を運ばないケースが多いのが実情です。

「同じ紹介料を支払うのであれば、日本人の方がよいのではないか」という声もあります。ただ、同じ年代の日本人の方が実際に来てくれるかというと、地方では非常に少ないのが現実です。そう考えると、若い外国人材の方に入っていただくことは、介護現場にとって現実的で有効な選択肢だと感じています。

ー 日本人スタッフとの関係で、気をつけていることはありますか?

一部の人材ばかりにケアが集中することも良くないので、全体的なケアのバランスを見ながら対応することが必要だと思っています。

私自身は外国人材を担当する立場ではありますが、他のスタッフからの要望も含めて、全員にきちんと真摯に向き合うよう心掛けています。

ー 最後に、外国人材の受け入れを検討されている方へメッセージをお願いします。

日本人か外国人かといった区別は、あまり意識しすぎなくていいのではないでしょうか。結局は同じ人と人との関係なので、その人のことを思って行動することが大切だと思います。

特別に力を入れすぎる必要も、あまりない気がしています。困ったことがあれば、きちんと声を上げてくれますし、「何か困っていることはないですか?」と一声かけるだけで十分なことも多いです。本当に困っていなければ、無理に踏み込む必要はないのかなと感じています。

株式会社あいけあ
石田 様

委託先の対応不備やコスト削減の観点から自社支援を検討

ー まずはじめに、足立さんの現在の業務内容について教えてください。

HR領域を幅広く担当しており、人事・給与・勤怠・行政書類など、労務を含むバックオフィス業務全般を経理以外すべて担っています。

ー 特定技能人材の支援について、irohana導入前にはどのような課題がありましたか?

端的に言えば、外国人の採用から支援までを完全に内製化したいと考えていました。技能実習生を受け入れていた当時、委託していた登録支援機関の対応は後手で手厚いサポートとは言えず、人材紹介や派遣の経験がある私から見ても物足りないものでした。さらに月2万5千円を支払っているにもかかわらず、義務的支援である定期面談はほとんど実施されず、「この費用に見合う支援なのか」という疑問を常に抱えていました。

現場で起きた問題についても、登録支援機関から入ってくる情報はほぼありませんでした。全ては現場から上がってくる情報だけで、「だったら仲介業者は不要ではないか?」という状況でしたね。

特に外国人スタッフが通訳や登録支援機関を介して情報を伝える際に、肝心要の部分がごっそり抜けてしまったり、文脈で捉えれば全く違う内容だったりするケースが多かったんです。問題解決においても、関与する人間が増えれば増えるほど情報精度が落ちてしまう。だから自社でやった方が早いという結論に至りました。

構想や目標とフィットしていた点やコスト感が決め手に

ー 内製化に向けてどのような検討をされましたか?

内製化を進めるにあたり、AIで登録支援機関の立ち上げ方法を調べ、単なる自社完結だけでなく将来的な収益化も視野に入れていました。委託費用や採用コストを抑え、その分を職員に還元したい思いがあったからです。

その一環で人材紹介の資格を取得し、登録支援機関も立ち上げました。結果的に自社支援に必須ではないと後から知りましたが(笑)。

せっかく設立した以上、今後いろいろな形で活用していきたいと考えています。

ー irohanaとの出会いはどのような経緯でしたか?

たまたま当時の営業担当だった矢野さんから電話をいただいて、「irohanaというサービスが内製化にすごくフィットして伴走できるサービス内容になっています」というお話をいただきました。まさにタイミングが良かったですね。

ー 導入の決め手を教えてください。

決め手となったのは、まず費用感が自社のコストを圧迫しなかったこと、そして当時掲げていた構想や目標にしっかりフィットしていた点、さらに矢野さんのお人柄です。導入してからは、いろはなさんの柔軟な対応力をより強く実感しています。SNS上にグループを作って対応していただけるなど、こちらからの無理なオーダーや、事例のない要望にも応えていただいています。

紙のファイルを探す手間なくシステム上で完結

ー 現在のシステム活用状況はいかがですか?

ほぼ毎日いろはなを開いています。ビザ更新や定期届出の確認など、忘れやすいタイミングでチェックできるのは大きな安心です。入職予定者の入力状況や各種申請も、紙のファイルを探す手間なくシステム上で完結。必要な情報がすべて集約されているので、対応がスムーズになりました。今では、外国人スタッフに関する業務は「まずirohanaを開く」が当たり前の流れになっています。

ー 最後に今後の展望をお聞かせください。

「誰かがやってるなら自分もできる」と思って始めました。実際に内製化してみると、システム導入に勝るものはないと実感しています。大事なのは“内製化を目的にしない”こと。目的を明確にした上での手段だということです。

私の場合は、コストを抑えて職員に還元する原資を確保したいという目的があったので、特別な覚悟は不要でした。内製化は人に迷惑をかけることでも何かを失うことでもなく、むしろ業務時間を減らせるだけ。システム導入ならirohanaが最適だと思います。

医療法人中川会
介護老人保健施設 萩の里あすか 次長
足立 雄一 様